フェアトレードとは

フェアトレードとは、貧困のない公正な社会をつくるための、対話と透明性、互いの敬意に基づいた貿易のパートナーシップです。
アジア、アフリカ、中南米などの農村地域や都市のスラムなどに暮らす人々に仕事の機会を提供することで、貧しい人々が自らの力で暮らしを向上させることを支援しています。

第一に、労働者に支払われる賃金が違います。途上国でフェアトレード製品を生産する団体のほとんどが非営利であること、貿易に必要以上の業者を仲介しないことにより、労働者が搾取されることなしに安定した(フェアな)賃金を手に入れることができるのです。

第二に、フェアトレードでは子どもを働かせて生産されたものは扱っていません。途上国には、寄付を集め、学校を建てることはできても、ほとんどの子どもは働かされているために通えない、という問題が多くあります。この状況を根本的に打開するべく発展したのが現在のフェアトレードの形ですから、子どもに労働を強いることはフェアトレードの精神として本末転倒なのです。

最後に、環境に対する配慮が違います。フェアトレードは、労働者の持続的な生活向上を目的としています。環境を破壊してでも利益を得るという方法は、長期的に見て持続するやり方ではないと考えます。

さまざまな団体が活動を行っているので、統一的に語るのは難しいのですが、国際的フェアトレード統括団体IFAT(International Federation for AlternativeTrade)に所属している団体の数は、世界50カ国160団体と言われています。 地球環境や、貿易の問題点を見つめる動きが高まってきている現在、この数は増えていく傾向にあるようです。

また、フェアトレード商品を買う事も、もちろん立派なフェアトレードへの協力です。誰でも、気軽に、できる範囲で行える国際協力、それがフェアトレードなのです。